
犬のおやつの与え方完全ガイド|愛犬の健康を守る適正量と選び方
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どのぐらい?年齢に合ったおやつは?などよくある疑問にお答えします
目次
はじめに:愛犬におやつをあげる前に知っておきたいこと
愛犬におやつをあげる時、「これで大丈夫かな?」と不安になったことはありませんか?
実は、犬のおやつは単なるご褒美以上の大切な役割があります。この記事では、愛犬の健康を第一に考えたおやつの与え方を詳しく解説します。
この記事を読むと分かること:
- 愛犬に合った適正なおやつの量
- 安全なおやつの選び方
- 効果的なおやつの活用方法
- 年齢・犬種別の注意点
犬のおやつは本当に必要?3つの重要な役割
1. しつけ効果を高める最強のツール
おやつは、愛犬のしつけにおいて最も効果的なご褒美です。
成功のポイント:
- 良い行動の3秒以内におやつを与える
- 「いい子!」などの褒め言葉と一緒に
- 小さくちぎって回数を増やす
実際に、おやつを使ったトレーニングは、使わない場合と比べて約2倍の学習効果があるという研究結果もあります。
2. 愛犬との絆を深めるコミュニケーション
おやつタイムは、愛犬との大切なふれあいの時間です。
効果的な与え方:
- アイコンタクトを取りながら
- 優しく名前を呼んで
- 撫でながらゆっくりと
3. 健康サポートとしての栄養補給
シニア犬の食欲不振や、病後の回復期には、栄養価の高いおやつが役立ちます。
こんな時におすすめ:
- 食欲が落ちている時
- 薬を飲ませる時
- 体重を増やしたい時
【犬種別】おやつの適正量早見表
小型犬(〜10kg)の適正量
体重 | 1日の目安量 | 注意点 |
---|---|---|
3kg以下 | 10〜15kcal | 小さく砕いて与える |
3〜5kg | 15〜25kcal | 肥満になりやすい |
5〜10kg | 25〜40kcal | 運動量に応じて調整 |
小型犬の飼い主様へ:
チワワやトイプードルなどの小型犬は、少量でもカロリーオーバーになりやすいです。おやつは1日の総カロリーの10%以内に抑えましょう。
中型犬(10〜25kg)の適正量
体重 | 1日の目安量 | 注意点 |
---|---|---|
10〜15kg | 40〜60kcal | 活発な犬種は多めでOK |
15〜20kg | 60〜80kcal | 肥満傾向なら減らす |
20〜25kg | 80〜100kcal | 関節への負担に注意 |
大型犬(25kg以上)の適正量
体重 | 1日の目安量 | 注意点 |
---|---|---|
25〜30kg | 100〜120kcal | 股関節に配慮 |
30〜40kg | 120〜160kcal | 急激な体重増加に注意 |
40kg以上 | 160kcal〜 | 獣医師に相談を |
【年齢別】ライフステージに合わせた与え方
子犬期(〜1歳):成長を妨げない与え方
ポイント:
- 主食の妨げにならない程度に
- 1回の量は極少量
- しつけトレーニング時のみ
おすすめ:
- 柔らかく消化の良いもの
- 子犬用に開発されたおやつ
- フードをおやつ代わりに
成犬期(1〜7歳):健康維持を意識した与え方
ポイント:
- 体重管理を最優先
- 歯の健康も考慮
- 運動量に応じて調整
おすすめ:
- 低カロリーなもの
- 歯磨き効果のあるもの
- 天然素材のおやつ
シニア期(7歳以上):体に優しい与え方
ポイント:
- 消化しやすさを重視
- 関節サポート成分入り
- 少量を数回に分けて
おすすめ:
- 柔らかいおやつ
- 機能性おやつ
- 手作りおやつ
安全なおやつの選び方:3つのチェックポイント
1. 原材料表示を必ずチェック
避けたい成分:
- 人工着色料(赤色○号など)
- 保存料(BHA、BHTなど)
- 過剰な塩分・糖分
安心できる表示:
- 「無添加」「国産」の表記
- 原材料がシンプル
- アレルギー対応の明記
2. 愛犬に合った形状と硬さ
小型犬・シニア犬向け:
- 小粒で柔らかいもの
- 簡単に砕けるもの
- 喉に詰まりにくい形状
中・大型犬向け:
- 適度な歯ごたえ
- 長持ちするタイプ
- 大きめサイズ
3. 信頼できるメーカー選び
確認すべきポイント:
- ペットフード安全法準拠
- 製造工程の透明性
- お客様相談窓口の有無
- 口コミ・評価
よくあるお悩みQ&A
Q1. うちの子、おやつしか食べません...
A. おやつの与えすぎが原因かもしれません。まずは3日間おやつを完全にストップし、お腹を空かせてからフードを与えてみてください。それでも食べない場合は、獣医師にご相談を。
Q2. アレルギーが心配です
A. まずは単一タンパク源のおやつから始めましょう。鶏肉アレルギーなら、魚や鹿肉のおやつがおすすめです。初めて与える時は少量から様子を見てください。
Q3. 太り気味なのですが...
A. おやつのカロリーを含めた1日の総摂取カロリーを見直しましょう。低カロリーおやつに切り替えるか、フードの量を調整してください。
Q4. 手作りおやつは大丈夫?
A. 犬に与えてはいけない食材(チョコレート、ぶどう、玉ねぎなど)を避ければ大丈夫です。ささみや野菜を使った簡単レシピがおすすめです。
おやつを使った楽しい遊び方
知育玩具で脳トレーニング
- ノーズワークマット:おやつを隠して嗅覚を刺激
- コング:中におやつを詰めて長時間楽しめる
- パズルフィーダー:考えながら食べる
雨の日の室内遊び
- 宝探しゲーム:部屋のあちこちにおやつを隠す
- コマンドゲーム:「お手」「おすわり」でおやつゲット
- 障害物コース:クッションを並べてコース作り
まとめ:愛犬の健康と幸せのために
おやつは、愛犬との生活をより豊かにする大切なツールです。
覚えておきたい3つのポイント:
- 適正量を守る(1日の総カロリーの10%以内)
- 目的を明確に(しつけ・コミュニケーション・栄養補給)
- 愛犬に合わせて選ぶ(年齢・犬種・健康状態)
正しい知識を持って、愛犬とのおやつタイムを楽しんでください。